20世紀日本人名事典 「荒木精之」の解説
荒木 精之
アラキ セイシ
昭和期の作家 日本談義社主宰;熊本県文化協会会長。
- 生年
- 明治40(1907)年1月7日
- 没年
- 昭和56(1981)年12月30日
- 出生地
- 熊本県菊池市
- 学歴〔年〕
- 日本大学文学部史学科〔昭和9年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 西日本文化賞〔昭和38年〕
- 経歴
- 在学中から「新早稲田文学」などの同人誌に作品を発表、中山義秀、石川達三らと交わる。昭和13年に熊本市で月刊文化雑誌の「日本談義」を創刊してから独力で編集・発行を続けたほか、45〜55年熊本県文化協会会長をつとめ、九州文化協会副会長も務めるなど、九州文化界のまとめ役だった。明治9年に熊本で反乱を起こした神風連の研究と顕彰がライフワークで、著書に「神のやうな女―小説集」「小説集 放浪の果て」「肥後民話」「環境と血」「神風連実記」「加藤清正」「河上彦斎」「私の地方文化論」「積乱雲―明治九年、熊本」など。終戦時には抗戦を叫んで尊王義勇軍を結成し“昭和神風連”と呼ばれた。戦後、地労委、県教委など歴任。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報