荒物屋(読み)アラモノヤ

デジタル大辞泉 「荒物屋」の意味・読み・例文・類語

あらもの‐や【荒物屋】

家庭用の雑貨類を売る商売。また、その店。雑貨屋。

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精選版 日本国語大辞典 「荒物屋」の意味・読み・例文・類語

あらもの‐や【荒物屋】

  1. 〘 名詞 〙 荒物を売る店。雑貨屋。荒物店。
    1. [初出の実例]「荒物屋の店の障子をがらりと明けて」(出典:真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉一二)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「荒物屋」の意味・わかりやすい解説

荒物屋
あらものや

荒物を小売りする店。荒物とは粗雑な道具類のことで、小間物(こまもの)に対していった。江戸初期には現れ、そこでは旅の荷造りの薦(こも)・渋紙・縄・細引や、差木履(さしぼくり)、塗木履を売っていた。その後、取り扱う商品は変わってきて、多くの日用雑貨、たとえば笊(ざる)や桶(おけ)といった台所用具、草鞋(わらじ)、箒(ほうき)、塵(ちり)取り、浅草紙、下蝋燭(ろうそく)などがあった。荒物屋は今日では日用雑貨商にあたるものといえる。

遠藤元男

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