渋紙(読み)シブガミ

大辞林 第三版の解説

しぶがみ【渋紙】

〔「しぶかみ」とも〕
和紙を貼り合わせた上に柿渋を塗り、強くした紙。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

渋紙
しぶがみ

(かきしぶ)で加工した和紙。柿渋は古くは柿油ともいって、晩夏のころに青柿より絞り取る。この生渋(なましぶ)を半年以上置くとさらに良質の古渋になるが、成分はシブオールというタンニンの一種で、これを和紙に数回塗布することによって耐水性ができ、じょうぶになる。江戸時代には紙衣(かみこ)、合羽(かっぱ)、敷物、荷札、包み紙などに広く使用された。また、捺染(なっせん)の型紙も渋紙の一種である。とくに渋とべんがら(紅殻・弁柄)を混ぜたものは、雨傘の「渋蛇の目(しぶじゃのめ)」の塗料とされた。[町田誠之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

しぶ‐かみ【渋紙】

〘名〙 (現在は「しぶがみ」とも) 紙をはり合わせ、柿渋を塗ってかわかしたもの。防寒・雨よけの衣類とし、敷き物、荷物の包装などに用いる。
※多聞院日記‐天文一三年(1544)八月一三日「しふ紙仕り了んぬ」

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