精選版 日本国語大辞典 「荒筥」の意味・読み・例文・類語 あら‐ばこ【荒筥】 〘 名詞 〙① 中古、穀粒をふるい分ける時に用いた農具で、目のあらい箱形の篩(ふるい)。後世の千石通しの類。[初出の実例]「鎮魂祭〈略〉大直神一座〈略〉右其日、御巫於二官斎院一舂レ稲、簸以二麁筥〈如二柳筥一〉一。也」(出典:延喜式(927)二)② ( 清浄な箱の意とも、簡素な箱の意ともいう ) 中古、神事の供物や天皇の供御(くご)、諸国からの献上品などを納めた木箱。材は白木か。一合、二合と数える。相嘗祭(あいんべのまつり)の料は毎年因幡、伯耆両国から調進した。[初出の実例]「凡因幡、伯耆両国所レ進相甞祭料荒筥八十八合〈略〉毎年以二神税一交易」(出典:延喜式(927)三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例