莇谷村
あざみたにむら
[現在地名]津幡町莇谷
大畠村の東、笠野川源流左岸の山腹に位置。「あざみだに」ともよばれる(仮名付帳)。「天文日記」天文六年(一五三七)九月一四日条によれば、倉見番頭らが番田山を押領し、山主と寺尾光現寺新発意に暴行を加えた事件で、番頭らに荷担したのが「莇谷之衆」であった。河北郡中ならびに鳥越弘願寺ら五番組は、旗本山田四郎右衛門に事後処理を依頼したが、山田氏は莇谷の衆と親類であるため承諾しなかったという。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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