山主(読み)やまぬし

精選版 日本国語大辞典 「山主」の意味・読み・例文・類語

やま‐ぬし【山主】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 山の番人山守
    1. [初出の実例]「山ぬしはけだし有りともわぎもこがしめ結ばんも人とかむやは〈大伴駿河麻呂〉」(出典:古今和歌六帖(976‐987頃)五)
  3. 山の持ち主。山林鉱山所有者
    1. [初出の実例]「山主(ヤマヌシ)に交渉して立木を買いつけねばならぬ」(出典:伐木隊長手記(1952)〈臼井吉見〉)

さん‐しゅ【山主】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「山」は寺院の意 ) 一山・一寺の主。寺院の住持住職
    1. [初出の実例]「耆旧之諸僧、塔頭坊主、旦過之僧、山主、庵主、沙彌、喝食」(出典:庭訓往来(1394‐1428頃))

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普及版 字通 「山主」の読み・字形・画数・意味

【山主】さんしゆ

寺僧

字通「山」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の山主の言及

【山師】より

…金山師の略称。山主,山元ともいった。鉱業の練達者で,おもに採鉱経営の請負主にあたる。…

※「山主」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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