莫越山神社(読み)なこしやまじんじや

日本歴史地名大系 「莫越山神社」の解説

莫越山神社
なこしやまじんじや

[現在地名]丸山町沓見

沓見くつみ集落南方の丘に鎮座祭神は彦火火出見尊・豊玉姫命・草葺不合尊。別に安房忌部の祖、手置帆負命・彦狭知命を祀る。旧郷社。神梅かのうめ神社ともいい、また小屋安こややす様・祖神そじん様と通称される。建立時期は不明だが、「延喜式」神名帳記載の朝夷あさい郡四座の一「莫越山ナコシノヤマノ神社」とされる。社伝によれば、源頼朝が御台所の安産を祈願して社殿造営、神鏡および神田二〇町を寄進したという(丸山町史)近世には沓見村の産土神。


莫越山神社
なこしやまじんじや

[現在地名]丸山町宮下

石神畑いしがみばたけにある。祭神手置帆負命・彦狭知命。旧郷社。社伝によれば神武天皇の時代に創立されたと伝え、また元正天皇の勅願により建立されたともいう。「延喜式」神名帳記載の朝夷あさい郡四座の一「莫越山ナコシノヤマノ神社」とする説があるが未詳。戦国期には「宮下村惣大社」で、天正七年(一五七九)三月に修復されている(社蔵棟札銘)。同一九年里見義康から丸本郷まるほんごうなどで二貫文の地を寄進され、慶長一八年(一六一三)には里見忠義が社殿を再興したと伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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