菅原善主(読み)すがわらのよしぬし

朝日日本歴史人物事典 「菅原善主」の解説

菅原善主

没年仁寿2.11.7(852.12.21)
生年延暦22(803)
平安前期の官人。清公の3男,道真の叔父。容儀美しく,弁才があったといい,天長2(825)年文章生試に及第,その後弾正少忠に。承和1(834)年藤原常嗣が遣唐大使に任じられたとき,判官に任命され,親子2代(父清公も判官として入唐)が起用されたことになる。同3年7月に出発したが,渡海は困難を極め,3度目でようやく実現した。これが事実上最後の派遣となる。同6年8月帰国。翌9月その功で従五位下昇進。その後伊勢介,主税頭などを歴任,仁寿2(852)年6月勘解由次官となったが5カ月後に病没した。

(村井康彦)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「菅原善主」の解説

菅原善主 すがわらの-よしぬし

803-852 平安時代前期の官吏
延暦(えんりゃく)22年生まれ。菅原清公(きよとも)の3男。23歳で文章生となり,承和(じょうわ)3年遣唐判官に任じられ5年唐(中国)にわたる。翌年帰国,従五位下にすすむ。兵部少輔(しょう),勘解由(かげゆ)次官を歴任するが,仁寿(にんじゅ)2年11月7日病死。50歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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