文章生(読み)もんじょうしょう

精選版 日本国語大辞典「文章生」の解説

もんじょう‐しょう モンジャウシャウ【文章生】

〘名〙 古代・中世、大学寮紀伝道を専攻した学生。天平二年(七三〇)設置。明経生が貴族の子弟に限られていたのに対して、庶人にまで門戸を開いたものであったが、紀伝道の地位上昇に伴って貴族化し、またその下位に学生・擬文章生などの予備的課程を持つに至り、寮試・省試などの試験を通過してはじめて与えられる閉鎖的な地位となった。文章得業生となって対策に及第して任官するのが本来であるが、文章生から直ちに対策し、は文章生を経ただけで任官する道もあった。もんぞうしょう。もんじょうのしょう。〔令集解(730)〕

もんぞう‐しょう モンザウシャウ【文章生】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の文章生の言及

【紀伝道】より

…しかし,一般知識社会においても,特殊な政治・道徳の理論よりも,史書・文章のほうが日常親しみやすいので,その専攻学科の設置が望まれるに至り,紀伝道が生まれることとなった。設置の最初は,奈良時代の半ばころ,728年(神亀5),文章博士(もんじようはかせ)1人が置かれ,ついで730年(天平2)に文章生20人が置かれたのに始まる。やがて平安時代に入ると,紀伝道は急激に隆盛になり,学問の代表的なものとされて,まったく貴族的なものになった。…

※「文章生」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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