精選版 日本国語大辞典 「菊尽」の意味・読み・例文・類語 きく‐づくし【菊尽】 [ 1 ] 〘 名詞 〙 織物、染物、刺繍(ししゅう)や蒔絵(まきえ)などで種々の菊を図柄とすること。また、そのもの。[初出の実例]「きくづくしはの好い色の変わるに 染めは得せひで夜明けて菊を散らいた」(出典:歌謡・田植草紙(16C中‐後)晩歌・三番)[ 2 ] 踊り歌の名。江戸前期、特に元祿・宝永(一六八八‐一七一一)の頃、遊里や酒席の間で盛んに行なわれ、現在でも初心者の踊り歌として用いられる。[初出の実例]「菊づくし」(出典:歌謡・松の落葉(1710)四・目録) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例