菊岡沾凉(読み)きくおかせんりょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「菊岡沾凉」の意味・わかりやすい解説

菊岡沾凉
きくおかせんりょう

[生]貞享3(1686).伊賀
[没]延享4(1747).10.24. 江戸
江戸時代中期の俳人。名,房行。別号,崔下庵,南仙斎,米山など。伊賀上野の人。若くして江戸神田に住んだ。俳諧は初め芳賀一晶につき,のちに内藤露沾門となり,江戸座の点者として活躍。博識で,俳人の伝記系譜を記す『綾錦』 (1732) ,『鳥山彦』 (36) ,江戸の地誌『江戸砂子』,俳諧撰集『百福寿』 (17) ,『百花実』 (23) を編著。ほかに『本朝俗諺志』 (46) ,『諸国里人談』などがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の菊岡沾凉の言及

【江戸砂子】より

…別名《江戸砂子温故名跡誌》。菊岡沾凉(せんりよう)著。1732年(享保17)万屋清兵衛刊。…

※「菊岡沾凉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android