華原磬(読み)カゲンケイ

デジタル大辞泉 「華原磬」の意味・読み・例文・類語

かげん‐けい〔クワゲン‐〕【華原×磬】

中国陝西せんせい省華原産の石で作った「へ」の字形楽器。架にかけてばちで打ち鳴らすもの。
奈良の興福寺に伝存している儀式用の楽器。銅製鎌倉時代の作といわれる。

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精選版 日本国語大辞典 「華原磬」の意味・読み・例文・類語

かげん‐けいクヮゲン‥【華原磬】

  1. [ 1 ] 中国陝西省の原産の石で作った磬(けい)。架にかけて鳴らす「へ」の字形の楽器。
    1. [初出の実例]「華原磬と泗浜石、清濁、両(ふたつ)の声。誰か知ること得む」(出典:白氏文集天永四年点(1113)三)
  2. [ 2 ] 奈良興福寺に伝存する金鼓(こんぐ)。龍と獅子の架は唐代の作。
    1. [初出の実例]「興福寺へ三つの宝を渡さるる、華原磬泗浜石、面向不背の玉」(出典:謡曲・海人(1430頃))

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