日本歴史地名大系 「萩郷」の解説 萩郷はぎごう 宮城県:黒川郡大郷町大松沢村萩郷大松沢(おおまつざわ)の南部、鶴田(つるた)川南岸字成田川(なりたがわ)および付近一帯をさす中世から近世初頭の郷名。石原(いしばら)村から品井(しない)沼湿原に細長く突出した丘陵の北斜面にあたり、東は品井沼、北は大松沢村、西は松坂(まつさか)村(現大和町)・大森(おおもり)村(現大衡村)と接する。「伊達正統世次考」天文一一年(一五四二)八月二九日条の伊達晴宗判書に「萩・大松沢二郷の田役棟役」とある。宮沢氏家譜(宮沢家文書)では「萩成田村」、「黒川郡誌」には「萩生村」とある。大松沢氏家譜(宮沢家文書)の宮沢時実(掃部介)の項に「宗遠公御代時実高祖父宮沢左衛門代(中略)黒川郡大松沢へ移住ス(中略)。領地大松沢村・萩成田村」とあり、その孫元実(八郎左衛門のち改め実家)の項に「伊達正統世次考」と同内容の記事が記される。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by