萱浜村(読み)かいばまむら

日本歴史地名大系 「萱浜村」の解説

萱浜村
かいばまむら

[現在地名]原町市萱浜

北原きたはら村の東に位置する。東は太平洋に臨み、北は上渋佐かみしぶさ村・下渋佐村。「奥相志」に「野馬防の南北の堤あり。柵門あり、これを巣掛場の木戸といふ。野馬逐には野馬東に下りてこの柵門を出でて小高に至る」と記される。正保郷帳では田方三五八石余・畑方六七石余。明暦二年(一六五六)の高三一六石余(相馬藩政史)元禄郷帳によると高二八四石余。なお元禄検地高は七三三石余、ほかに新田九九石余がある(奥相志)。天保郷帳では高三九七石余。天明三年(一七八三)の家数八三、嘉永元年(一八四八)の家数三二(検地石高収納戸口等調)。天明三年の人数四四三に対し飢饉による同年の死亡離散三三一(死亡二八三・離散四八)とされる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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