落口(読み)オチグチ

デジタル大辞泉 「落口」の意味・読み・例文・類語

おち‐ぐち【落(ち)口】

水の流れの落下する所。「滝の落ち口
抽籤ちゅうせん入札に当たった人。
落ち始め。
「あしひきの山の木の葉の―は色のをしきぞあはれなりける」〈拾遺・物名〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「落口」の意味・読み・例文・類語

おち‐ぐち【落口】

〘名〙 (「おちくち」とも)
① 落ち始め。散り始め。また、落ちぶれ始めたとき。落ち目のとき。
咄本醒睡笑(1628)六「何事をいはるるぞ。おち口には目が見えなんだ」
② 落ちのびる時の逃げ口。逃げて行く時の出口
※寛永刊本蒙求抄(1529頃)六「をちくちて二人ともには助けられまいぞ」
③ 滝となって水流が落下する所。また、下水などの排水口
※人情本・花筐(1841)四「此の広い落口(オチクチ)で、縁ありゃこそこの小さな網に掛ったこの死骸
くじ、または入札に当たる人。

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