落平(読み)うていんだ

日本歴史地名大系 「落平」の解説

落平
うていんだ

[現在地名]那覇市山下町

県道七号線を隔てて奥武山おうのやま公園の南側にある湧泉の落水地。北面する崖下の窪みにあり、難透水性の島尻層群泥岩(クチャ)と透水性の大きな琉球石灰岩の不整合面から湧水する。ウティンダと発音し、落平樋川と通称する(間切集成図)。かつては海に直接面したが、埋立によって内陸部に位置するようになった。泉は新(東側)・旧(西側)二つあり、嘉慶一二年(一八〇七)泉崎いずんざち村の長廻筑登之親雲上ら三六人が自費で樋を修理し、東側に新たに樋を設置した(落平樋碑記)。冊封使の目にもとまり、徐葆光は「中山伝信録」巻四で「楽平泉」とよび、周煌も「琉球国志略」で同泉について「供諸村茗飲」と賞賛した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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