落忌(読み)トシミ

精選版 日本国語大辞典 「落忌」の意味・読み・例文・類語

としみ【落忌】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「おとしいみ」の略 ) 仏事・法要・参詣などの精進(しょうじん)の期間を終えて、肉食の宴を張ること。算の賀の法要のあとの饗宴などについてもいう。精進落し。
    1. [初出の実例]「いかにぞ、はやとしみをこそしたまひてめ」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)

おとし‐み【落忌】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「み」は「いみ(忌)」の変化した語 ) 精進落ち。
    1. [初出の実例]「かへりたまはんには、御としみをぞしたまはんとて」(出典:落窪物語(10C後)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android