落索(読み)ラクサク

デジタル大辞泉 「落索」の意味・読み・例文・類語

らく‐さく【落索】

《落ちぶれた、物寂しい、の意から》
酒食残り物。また、それを飲食すること。
「―ヲフルマウ」〈日葡
行事などの後の慰労の宴。
「酒田楽を取り出して、―に呑み掛けうか」〈浄・武士鑑〉

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精選版 日本国語大辞典 「落索」の意味・読み・例文・類語

らく‐さく【落索】

〘名〙
① (形動) ものさびしいこと。また、そのさま。〔顔氏家訓治家
② 酒食の残りもの。また、それらを飲食すること。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
③ 行事などの後に行なう慰労の宴。
※俳諧・西鶴大句数(1677)九「すこしきられて鴨そなくなる らくさくは御心やすく存し候 関送りして跡の留守事
④ 使い残したもの。
落葉集(1598)序「前に先達のもてあそびし文字言句の落索を拾ひあつめ」

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普及版 字通 「落索」の読み・字形・画数・意味

【落索】らくさく

ものさびしい。宋・林逋〔雪、三首、一〕詩 は曉林を夾(はさ)んで、初めて索たり 冷は春雨に和して、轉(うた)た飄(へうせう)たり

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