葉夢得(読み)しょうぼうとく(その他表記)Yè Mèng dé

改訂新版 世界大百科事典 「葉夢得」の意味・わかりやすい解説

葉夢得 (しょうぼうとく)
Yè Mèng dé
生没年:1077-1148

中国,北宋末南宋の政治家,学者。字は少蘊(しよううん),号は石林,江蘇省呉県の人。1094年(紹聖1)に進士合格後,順調な官僚生活を送り,南宋に入ってからも有力な官職を歴任した。新法党寄りのその行動に批判はあるが,学問的には有職故実に明るく,法制や詩文の考証を主にした《石林燕語》《石林詩話》《避暑録話》などの随筆や,の分野でも文学的才能を見せ《石林詞》1巻を残した。詩文は早くから散逸し《石林居士建康集》8巻が残るのみ。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「葉夢得」の意味・わかりやすい解説

葉夢得
しょうぼうとく
She Meng-de

[生]煕寧10(1077)
[没]紹興18(1148)
中国,北宋末,南宋初の政治家,文学者。蘇州呉県 (江蘇省) の人。字,少蘊 (しょううん) 。号,石林。大観2 (1108) 年翰林学士となったが,権力者蔡京と対立して左遷された。靖康の変のあと戸部尚書となり,金に対抗する策を上疏し,その後もしばしば建策を重ねたが人と合わず,崇信軍節度使で辞職した。詩文ともに高雅で,宋の南渡後,陳与義に次いで文名が高かった。主著『石林詩話』『石林燕語』『避暑録話』『石林居士建康集』など。

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