大観(読み)タイカン

デジタル大辞泉 「大観」の意味・読み・例文・類語

たい‐かん〔‐クワン〕【大観】

[名](スル)
広く全体を見渡すこと。大局を眺めること。「世界政情大観する」
雄大な景色。壮大な眺め。「山頂からの大観
[類語](1概観通観/(2眺め風景景色風光風物近景遠景風色ふうしょくけい景観景色けいしょく景趣眺望見晴らしパノラマ美観壮観

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精選版 日本国語大辞典 「大観」の意味・読み・例文・類語

たい‐かん‥クヮン【大観】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 広くすべてを見通すこと。広く眺め渡すこと。
    1. [初出の実例]「英雄之挙事必先大天下、通視万世而立一定不易之長策」(出典:新論(1825)長計)
    2. 「こんな日に武蔵野を大観することが出来たら如何に美しい事だらうかと」(出典:武蔵野(1898)〈国木田独歩〉二)
    3. [その他の文献]〔荘子‐天下〕
  3. 偉大な眺め。大きな景色。〔広益熟字典(1874)〕
    1. [初出の実例]「四方の大観(タイクヮン)を恣にしたりしてゐた」(出典:忘れえぬ人々(1898)〈国木田独歩〉)
    2. [その他の文献]〔范仲淹‐岳陽楼記〕
  4. 高く大きい建物。高殿(たかどの)
    1. [初出の実例]「直饒高堂大観珠を磨て金をのべたりとも」(出典:正法眼蔵随聞記(1235‐38)三)

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普及版 字通 「大観」の読み・字形・画数・意味

【大観】たいかん(くわん)

大局から見る。雄大なながめ。宋・成大〔岳陽楼記〕予(われ)夫(か)の巴陵るに、洞の一湖に在り。山を含み、長江み、湯湯(しやうしやう)として(よこさま)に際涯無く、暉(てうき)夕陰、氣象千なり。此れ則ち岳陽樓の大なり。

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「大観」の解説

たいかん【大観】

茨城日本酒。酒名は、茨城出身の日本画家・横山大観と交友のあった蔵元がその名を使うことを許されて命名純米大吟醸酒大吟醸酒純米吟醸酒純米酒本醸造酒などがある。平成5、13、19、20、22、24、25年度全国新酒鑑評会で金賞受賞。原料米は山田錦など。仕込み水は阿武隈(あぶくま)山系の伏流水。蔵元の「森島酒造」は明治2年(1869)創業。所在地は日立市川尻町。

たいかん【大観】

福岡の日本酒。純米吟醸酒、本醸造酒などがある。蔵元の「翁酒造」は嘉永元年(1848)創業。所在地は古賀市花見南。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大観」の解説

大観 たいかん

横山大観(よこやま-たいかん)

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デジタル大辞泉プラス 「大観」の解説

大観

茨城県、森島酒造株式会社の製造する日本酒。全国新酒鑑評会で金賞の受賞歴がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「大観」の意味・わかりやすい解説

大観
たいかん

横山大観

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世界大百科事典(旧版)内の大観の言及

【横山大観】より

…96年東京美術学校助教授となり,同年日本絵画協会が創立されると,その中堅作家として《無我》などの秀作を出品。このころより大観の号を用いはじめる。 98年東京美術学校において岡倉校長排斥の内紛がおこり,天心の辞職とともに野に下って日本美術院の創立に参加,その正員となる。…

※「大観」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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