葉衣観音(読み)ヨウエカンノン

デジタル大辞泉 「葉衣観音」の意味・読み・例文・類語

ようえ‐かんのん〔エフエクワンオン〕【葉衣観音】

三十三観音の一。赤蓮華座または白蓮華座に左膝を立てて座る姿に表され、二臂または四臂。

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精選版 日本国語大辞典 「葉衣観音」の意味・読み・例文・類語

ようえ‐かんのんエフエクヮンオン【葉衣観音】

  1. 仏語。三十三観音一つ。草を敷いて岩上にすわっている像で、帝釈天を表わしている。
    1. [初出の実例]「能静(のうじゃう)観音・葉衣(ヨウヱ)観音、雲を間(へだて)て坐し給ふ」(出典:滑稽本・指面草(1786)小)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「葉衣観音」の意味・わかりやすい解説

葉衣観音
ようえかんのん
Parṇaśabrī

胎蔵界曼荼羅観音院に列する観音。2臂像と4臂像があり,像容や持物は一定しない。この尊を本尊として無病長寿などを祈る葉衣法という修法がなされる。三十三観音の一つであり,日本では単独尊としての信仰を受けるにはいたらなかった。

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