葛引(読み)くずひき

精選版 日本国語大辞典 「葛引」の意味・読み・例文・類語

くず‐ひき【葛引】

〘名〙
葛粉製の糊をひいた紙。幅を一・五センチメートルぐらいに切って、日本髪の飾りとする。
※東京風俗志(1899‐1902)〈平出鏗二郎〉中「根掛は〈略〉葛引(クズヒキ)・奴髻結(やっこもとゆひ)・金銀モールなど用ひらる」
② 葛粉を煮て作った餡(あん)をかけた料理あんかけ。
滑稽本東海道中膝栗毛(1802‐09)七「『こいつは変な田楽(でんがく)だ』『ソリャ葛(クズ)ひきじゃわいな』」

かずら‐ひき かづら‥【葛引】

〘名〙 蔓(つる)で作った綱でする綱引き福岡県玄界島などでいい、盆の行事としておこなわれる。盆(ぼん)綱引き。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android