根掛(け)(読み)ネガケ

百科事典マイペディアの解説

根掛【ねがけ】

日本髪の髪飾の一種。金銀細工,籐,サンゴ玉などで作った紐(ひも)状のものを,古くは髻(もとどり)の後部にかけたが,江戸時代女性の結髪が盛んになると髷(まげ)の根に巻いた。江戸末期に丈長(たけなが)や跳元結(はねもとゆい)の代りに用いるようになった。

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世界大百科事典 第2版の解説

ねがけ【根掛】

日本髪の髷(まげ)の根に飾るもの。髪形の中心である髷の根掛は,古来より男性の髻(もとどり)を組緒などで結び飾ったのが始まりである。近世になって女性の結髪が盛んになると,和紙(奉書吉野紙など)を三つ折,四つ折にして髷の根に巻く方法が行われた。元禄期(1688‐1704)には大島田が流行し,その影響で根掛も幅広のものをはでに結ぶ風が起きている。また,御殿,一般でそれぞれ根掛の飾り方が違い,娘や花街の妓には色紙に箔散らしなどが好まれ,花嫁の文金高島田には,金銀や紅白が用いられている。

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大辞林 第三版の解説

ねがけ【根掛】

日本髪の、髷まげに掛ける飾り。縮緬ちりめん・金・銀・宝石などで作る。

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世界大百科事典内の根掛(け)の言及

【髪飾】より

…近世,女子が下げ髪から髷を結うようになると,髪飾は飛躍的に発達し,多種多様なものがでてきた。江戸時代には,櫛,簪,笄のほか,掛物といわれる手絡(てがら),丈長(たけなが),根掛(ねがけ)などが用いられた。掛物は元結と共に,いわゆる日本髪に使われる髪飾である。…

※「根掛(け)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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