葡萄茶式部(読み)エビチャシキブ

デジタル大辞泉 「葡萄茶式部」の意味・読み・例文・類語

えびちゃ‐しきぶ【葡萄茶式部】

《えび茶色のはかまをよく着けたところから》明治30年代の女学生のこと。えび茶袴。紫衛門むらさきえもん
「今に三人が―か鼠式部になって」〈漱石吾輩は猫である

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「葡萄茶式部」の意味・読み・例文・類語

えびちゃ‐しきぶ【葡萄茶式部・海老茶式部】

  1. 〘 名詞 〙 ( 多くえび茶色のはかまを着けたところからいう。「式部」は紫式部などの名にちなむ ) 明治三〇年代の女学生の異称。また、大正時代電話交換手の異称。
    1. [初出の実例]「海老茶式部(エビチャシキブ)〈略〉の出入り繁く」(出典:東京風俗志(1899‐1902)〈平出鏗二郎〉下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android