日本歴史地名大系 「葦稲葉神社」の解説 葦稲葉神社あしいなばじんじや 徳島県:板野郡上板町神宅村葦稲葉神社[現在地名]上板町神宅神宅(かんやけ)の南部、字宮の北(みやのきた)にある。主祭神は倉稲魂神・鹿江比売命。旧村社。地元では殿宮(とのみや)神社と称されている。かつては大(おお)山の東、宮(みや)ヶ谷(だに)川と大山谷(おおやまだに)川によって形成された扇状地の頂点辺り(大山畑字茅野原)に鎮座していたが、山崩れで倒壊し、扇状地下端の宮ヶ谷川河畔に移された。のちに社殿が火災で焼失して現在地に移されたという(徳島県神社誌)。承和九年(八四二)一〇月二日、「阿波国无位葦稲葉神」が従五位下を授けられており(続日本後紀)、貞観九年(八六七)四月二三日に従五位上から正五位上、同一六年三月一四日には従四位下、元慶三年(八七九)六月二三日には従四位上を授けられている(三代実録)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by