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葬祭殿 そうさいでんmortuary temple

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

葬祭殿
そうさいでん
mortuary temple

古代エジプト王の葬儀や礼拝のために建てられた祭殿。王墓はピラミッド建造時代から王の葬祭のための葬祭殿が付属していた。第 18王朝になると,王墓は「王陵の谷」と呼ばれるテーベ西岸の砂漠の谷間に岩窟墳墓として隠してつくられたが,葬祭殿は葬儀や礼拝のために墓から数百ないし数千mも離れた砂漠の台地の下の,ナイル川流域に面した斜面や平地に建てられるようになった。デル・エル・バハリハトシェプスト女王の葬祭殿,セティ1世のもの,ラムセス2世のいわゆるラメッセウム,メディネト・ハブのラムセス3世のものなどが有名である。形式はピュロン (塔門) ,中庭,多柱室,至聖所から成り,周囲に倉庫や神官たちの住居が並び,全体が周壁で囲まれている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典内の葬祭殿の言及

【ピラミッド】より

…中王国のピラミッドはファイユーム地方やテーベにもみられる。 ピラミッドは王の遺骸および副葬品を納置すると同時に,現世にあっては神の化身として宇宙秩序(マアト)をみずからの手で維持し,死後は神々の一員としてこれを保証する存在となるファラオのための供養と祭儀の場でもあるため,ピラミッド本体のほか葬祭殿(上神殿),流域神殿(下神殿),両者をつなぐ参道,周壁,ときには舟坑で構成される。この〈ピラミッド複合体pyramid complex〉を囲んで王妃の小ピラミッド,王族・貴族のマスタバが整然と配置され,現世の国家秩序を来世に投影している。…

※「葬祭殿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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