精選版 日本国語大辞典 「蓋・盖」の意味・読み・例文・類語
けだし【蓋・盖】
〘副〙
※万葉(8C後)二・一一二「古に恋ふらむ鳥は霍公鳥(ほととぎす)盖(けだし)や鳴きし吾が思へる如(ごと)」
② 判断を下す時の、多分に確信的な推定の気持を表わす語。多分。おそらく。思うに。けだしく。
[語誌](1)この語は「けだしく」と形容詞連用形のような形に語形拡張しても用いられる。
(2)平安時代以降は、ほとんど漢文訓読系の資料にのみ用いられている。
(2)平安時代以降は、ほとんど漢文訓読系の資料にのみ用いられている。
けだし‐く【蓋・盖】
〘副〙 (「く」は副詞語尾。多く「も」を伴って用いる)
① =けだし(蓋)①
※万葉(8C後)二・一九四「そこ故に 慰めかねて 気田敷(ケだしく)も 逢ふやと思ひて」
② =けだし(蓋)②
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報