日本歴史地名大系 「蓑原村」の解説 蓑原村みのばるむら 佐賀県:三養基郡中原町蓑原村[現在地名]中原町大字簑原(みのばる)字簑原村の主要部は綾部(あやべ)川(寒水(しようず)川の上流)左岸、標高四〇―六〇メートルの扇状地平野に立地する。もと蓑原と書き、現在は簑原である。正応五年(一二九二)の「惣田数注文」(河上神社文書)に「三野原庄四十丁」とあり、正保絵図に「蓑原村」とみえる。郷村帳の多くは香田(こうだ)・山田(やまだ)・鳥(とり)ノ巣(す)の諸村を枝村としている。三野原庄は「惣田数注文」以外に史料がなく、領主・成立年など不詳であるが、西隣に綾部庄があることから西限は綾部川とされる。綾部谷渓口の扇状地は古くから開発されているが、この耕地を灌漑しているのは綾部川の水を一瀬井樋(いちのせいび)から分水した蓑原水道(一名中原水道)によるものである。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報