日本大百科全書(ニッポニカ) 「蓮華会舞」の意味・わかりやすい解説
蓮華会舞
れんげえまい
島根県の隠岐(おき)国分寺(隠岐郡隠岐の島町池田)の蓮華会(正御影供(しょうみえく)ともいう)に行われる舞楽。かつては5年目ごとであったが、現在は毎年4月21日に行う。本堂前の庭に舞台が仮設され、本堂での法要、諸役の行道(ぎょうどう)ののち舞に入る。舞は『麦焼(むぎやき)舞』『眠り仏』『獅子(しし)舞』『山神貴徳(さんじんきとく)』『陵王(りょうおう)(しらげ舞)』『太平楽(たいへいらく)』『仏(ほとけ)舞』の七番が現在伝わり、『太平楽』のほかはそれぞれ面をつける。楽器は太鼓、六孔笛、鐃鈸(にょうばち)を用いる。蓮華会舞の起源は明らかではないが、その舞内容には隠岐独特のものがみられる。国の重要無形民俗文化財。
[高山 茂]
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