鐃鈸(読み)ニョウハチ

デジタル大辞泉 「鐃鈸」の意味・読み・例文・類語

にょう‐はち〔ネウ‐〕【××鈸】

法会ほうえに用いる2種の打楽器、鐃と鈸。主として鈸をいう。にょうはつ。

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精選版 日本国語大辞典 「鐃鈸」の意味・読み・例文・類語

にょう‐はちネウ‥【鐃&JISEF45;・鐃鉢】

  1. 〘 名詞 〙 仏家寺院で用いる二種の打楽器、鐃と鈸。つねに組み合わせて用いられたところから併称される。のちには、鈸を特にさしていう。にょうはつ。
    1. [初出の実例]「時時鐃鈸をうちかたかた画讚をとなふ」(出典:観智院本三宝絵(984)下)
    2. [その他の文献]〔新唐書‐礼楽志〕

にょう‐はつネウ‥【鐃&JISEF45;・鐃鉢】

  1. 〘 名詞 〙にょうはち(鐃鈸)〔明応本節用集(1496)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「鐃鈸」の意味・わかりやすい解説

鐃鈸
にょうばつ

東アジアのシンバル系体鳴楽器。青銅または銅製の膨らんだ円盤を二枚打ち合わせたり、こすり合わせて鳴らす。それぞれの中央に紐(ひも)がついていて保持しやすいようにできている。こするときに、両手とも回す場合を諸鈸(もろばつ)、右手だけを回す場合を片鈸(かたばつ)といい、その使い分けは仏式の宗派によって異なる。大形のものは鈸・鉢・銅鈸銅盤、小形のものは銅鈸子(どうばつし)・銅拍子(どびょうし)・土拍子(どびょうし)・妙鉢・手平金(てびらがね)・ちゃっぱなどと呼称される。

山口 修]

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