蔀屋村(読み)しとみやむら

日本歴史地名大系 「蔀屋村」の解説

蔀屋村
しとみやむら

[現在地名]四條畷市蔀屋・蔀屋本しとみやほん町・蔀屋新しとみやしん町・美田みた

中野なかの村の西方、現四條畷市の西端に位置し、集落北端を清滝きよたき街道が東西に通る。村域東部は標高約八メートル、西方へ緩傾斜して西部は約四メートル。条里はおよそ讃良さらら郡七条三里に位置して「二八」の坪名が伝わる。正保郷帳の写とみられる河内国一国村高控帳によれば高三二六石余。領主は中野村に同じ。ただし幕末に上知後は久貝領に復帰せず明治に至る。天保一四年(一八四三)の村明細帳(「四條畷市史」所収)によれば家数七二・人数三三五。村高に比して人口が多い(当市各村はほぼ一石当り〇・六人)のは、同明細帳に剣先船二・小剣先船一とあるように、当地西方を流れる寝屋川舟運を利用して、当市域各村と大坂を結ぶ交通拠点として栄えたためであろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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