蔓小豆(読み)ツルアズキ

デジタル大辞泉 「蔓小豆」の意味・読み・例文・類語

つる‐あずき〔‐あづき〕【×蔓小豆】

マメ科蔓性一年草。夏、黄色い花を開く。小豆よりさや種子が細く、食用。古く中国から渡来し栽培された。蟹眼かにのめ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「蔓小豆」の意味・読み・例文・類語

つる‐あずき‥あづき【蔓小豆】

  1. 〘 名詞 〙 マメ科の半つる性一年草。インドから東南アジアにかけての原産といわれ、畑に栽培される。日本にも古代にははいっていたと思われ、アズキとともに栽培されていたが、現在ではほとんど見られない。葉は三小葉からなり、各小葉は卵形で先がとがる。夏、葉腋から長い総状花序を伸ばし、黄色の蝶形花を十数個つける。豆果は細長くやや湾曲し灰褐色に熟す。種子は長楕円形で赤色または淡黄色で、食用。漢名、蟹眼。かにのめあずき。こめあずき。シャボンまめ。たけあずき。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「蔓小豆」の解説

蔓小豆 (ツルアズキ)

学名Vigna umbellata
植物。マメ科のつる性一年草

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の蔓小豆の言及

【アズキ(小豆)】より

…豆は赤飯や料理にも使われるが,あんその他に加工して和菓子の最も重要な材料とされている。 近縁種に,インド原産でつるが伸びるツルアズキPhaseolus pendulus Makinoがあり,日本でもバカアズキなどと呼ばれ食用としたが,最近ではほとんど栽培されていない。【星川 清親】
[民俗]
 小豆は吉凶を問わず,常の日とは異なった晴の日の食物に用いられる。…

※「蔓小豆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android