百科事典マイペディア 「蔡元定」の意味・わかりやすい解説
蔡元定【さいげんてい】
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…新しい楽曲の制定,音律の整理が続けられ,神宗の時,さらに雅楽を改訂して大規模な大晟楽(たいせいがく)を制定した。宋代は宮廷で学者が楽議を論じ,音律を改定し勅撰の楽書を編纂した時代であり,陳暘(ちんよう)の《陳暘楽書》,蔡元定の《燕楽書》《律呂新書》などすぐれた理論書が著された。また初唐以来の宴饗楽や中唐以後に胡楽と俗楽が融合してできた新俗楽を燕楽(宴楽)と称して,明確に雅楽と区別するようになった。…
…漢代以後律管の長さを9寸に定め,三分損益法で各律の管長を算定したが,漢の京房(きようぼう)はこれを推進して60律を作り,南北朝の宋の銭楽之はさらに360律を作った。のちに宋の蔡元定(1135‐98)は十二律に変律6を加えて18律を算定し,明の朱載堉(しゆさいいく)は三分損益法によらず連比例の算法でオクターブを12等分し,これを〈連比例十三律〉と称した。これらの算法では律管の音響学的性質から音律に多少の誤差が生ずる。…
…中国においても他の原始社会と同様に,自然災害や戦勝に音楽の力が作用するとか,鳥の鳴き声で音階を定めたというような呪術性,また不合理性が存在したが,中国ではつとにその段階から脱却して,音を数理的に考え,音楽の感化作用を重視した。十二律と音階観念を早期に確立し,《管子》の楽律算定法,《呂氏春秋》の三分損益,荀勗(じゆんきよく)(3世紀)の笛の口径や長さと音律の関係を調べての管口補正試案,蔡元定(12世紀)の転調のための十八律案,朱載堉(しゆさいいく)(16世紀)の十二平均律理論に至る楽理の探究から,理知的な営みの流れが見える。また五行説は,数理的偏重に傾き,無意味な楽律論を生んだりもしたが,音階に方角,季節,色彩などを組み合わせたり,十二律を12ヵ月に当てたのは,典礼音楽に概念的統一を与える役割も果たした。…
※「蔡元定」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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