蔵宿師(読み)クラヤドシ

デジタル大辞泉 「蔵宿師」の意味・読み・例文・類語

くらやど‐し【蔵宿師】

江戸時代旗本御家人などに雇われて、札差との間の金の貸借についての談判にのぞんだ者。主に浪人で、幕府はこれを取り締まった。また、札差もこれに対抗して屈強な者をおいた。

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精選版 日本国語大辞典 「蔵宿師」の意味・読み・例文・類語

くらやど‐し【蔵宿師】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代、旗本の依頼をうけ、蔵宿(札差)のもとに行き、借金交渉にあたることを業とした者。旗本の蔵宿に対する借金が嵩(かさ)んだ江戸後期に現われ、弁舌武力にたけた浪人などが選ばれた。蔵宿側では、対談方と称する用心棒などの使用人をおいて、これに対抗した。〔随筆・梅翁随筆(1789‐1801か)〕

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