蔵王寺(読み)ざおうじ

日本歴史地名大系 「蔵王寺」の解説

蔵王寺
ざおうじ

[現在地名]岩出町山崎

御茶屋御殿おちややごてん山の北東麓にある。大乗山と号し、真言宗醍醐派。本尊蔵王権現。俗に「どんさん」とよばれ、安産厄除け信仰がある。那賀郡山崎村大乗山蔵王寺縁起(右藤家蔵)によると、応和三年(九六三)紀伊国の物部氏の出身という玄照の開基という。玄照は京都仁和寺の寛空に師事し、同二年には大和金峯きんぶ山で修行、その後当地に蔵王権現を勧請し、当寺を建立したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

スキマバイト

働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...

スキマバイトの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android