蔵田島村(読み)ぞうだしまむら

日本歴史地名大系 「蔵田島村」の解説

蔵田島村
ぞうだしまむら

[現在地名]関川村蔵田島

大石おおいし川に沿い、北は上川口かみかわぐち村、南西久保くぼ村に接する。文禄(一五九二―九六)頃の瀬波郡絵図には「ざうだが嶋村 下」とみえ、本納一石五斗・縄高八石七斗二合、家一軒で、「あつミ川」(大石川)左岸に描かれる。近世は初め村上藩領、宝永六年(一七〇九)幕府領正保国絵図には三〇石余とある。万治二年(一六五九)の検地時には高二四石二斗余・田畑二町三反六畝余(「高反別取米書上帳控」平田家文書)。寛政一二年(一八〇〇)の村明細帳(渡辺家文書)によれば家数一三(うち百姓一〇)・人数六三、馬三、小物成は鉛駄賃・薪代・荏正納・山蝋実正納などが記される。農間冬稼はぬま村と入会の山で薪などを取る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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