蕃談(読み)ばんだん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「蕃談」の意味・わかりやすい解説

蕃談
ばんだん

天保9 (1838) 年 11月,三陸の釜石沖からしけのために漂流した富山の船の遭難記。翌年の4月アメリカの捕鯨船に救われ,以後ハワイ,カムチャツカ,オホーツク,アラスカを経て択捉 (えとろふ) 島に帰着するまでの5年にわたる経緯を,乗組員次郎吉の口述によって憂天生 (古賀謹一郎。のちの蕃書取調所頭取) が記録したもの。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android