薄明視(読み)ハクメイシ

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「薄明視」の意味・読み・例文・類語

はくめい‐し【薄明視】

  1. 〘 名詞 〙 突然暗い所にはいるとはじめはなにも見えないが、目が慣れてくると次第に見えてくる。この状態で物を見ることをいう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「薄明視」の意味・わかりやすい解説

薄明視
はくめいし
mesopic vision

薄明時あるいは明所視暗所視の中間の状態における視覚。この条件下では網膜における2種の光受容系である杆体系と錐体系の機能が混在し,視覚は,一方から他方へと機能が移行する状況を反映するといわれる。明所視から暗所視に移る中間段階という意味で中間明度視ともいう。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の薄明視の言及

【標準比視感度】より

… ところで人間の目の性質は錐体の明所視から桿体の暗所視へ突然変化するのではなく,中間に錐体,桿体の両者がともに機能する状態がある。いわゆる薄明視と呼ばれるもので,このときの比視感度はV(λ)とV′(λ)の中間の形状となる。しかしその形状は一定でなく,周囲の明るさによって連続的に変化する。…

※「薄明視」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android