薬物心理学(読み)やくぶつしんりがく(その他表記)pharmacopsychology

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「薬物心理学」の意味・わかりやすい解説

薬物心理学
やくぶつしんりがく
pharmacopsychology

人間の心的機能や動物の行動に及ぼす種々の薬物の影響について研究する心理学。この場合,狭義の向精神薬のみならず,鎮痛剤,催眠剤などの精神機能を減退させる薬物や,覚醒剤,抗鬱剤 (こううつざい) などの精神機能を高進させる薬物,さらに精神異常を起させる薬物など,一般に中枢神経系に作用するすべての薬物 (広義の向精神薬) の働きが検討される。さらに薬物心理学ではこれらの向精神薬の影響の研究のみならず,それら薬物を利用して脳の働きの機序を探ったり,脳内の物質的過程の機能的意義を推定することによって,人間の心的機能や動物の行動の機序を研究しようとする。ただし向精神薬そのものに作用機序の不明なものも多いので,その試みはまだその緒についたばかりである。

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