薬玉模様(読み)くすだまもよう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「薬玉模様」の意味・わかりやすい解説

薬玉模様
くすだまもよう

吉祥(きちじょう)模様の一つ。江戸中期から末期にかけて、染織蒔絵(まきえ)の装飾に多く用いられた。薬玉は、端午(たんご)の節供邪気を避ける長寿象徴として、玉の芯(しん)に香料を入れ、五色の紐(ひも)を垂らしたもので、中国の風俗が日本に伝わったもの。

村元雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android