薬玉模様(読み)くすだまもよう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「薬玉模様」の意味・わかりやすい解説

薬玉模様
くすだまもよう

吉祥(きちじょう)模様の一つ。江戸中期から末期にかけて、染織蒔絵(まきえ)の装飾に多く用いられた。薬玉は、端午(たんご)の節供邪気を避ける長寿象徴として、玉の芯(しん)に香料を入れ、五色の紐(ひも)を垂らしたもので、中国の風俗が日本に伝わったもの。

村元雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android