藍島遠見番所(読み)あいのしまとおみばんしよ

日本歴史地名大系 「藍島遠見番所」の解説

藍島遠見番所
あいのしまとおみばんしよ

[現在地名]小倉北区藍島

近世藍島に置かれた番所。島の中央高地にある遠見番所旗柱台は県指定史跡。宝永年間(一七〇四―一一)から響灘に唐船が出没幕府は唐船を追払うことを小倉藩・長州藩・福岡藩に命じた。正徳五年(一七一五)二月幕府は小倉藩に対して抜荷改の番所の設立を指示、四月小倉藩は葛葉くずは遠見番所(現門司区)を完成させており(「忠雄公年譜」県史資料六)、当番所もこの時期に置かれたと思われる。同年一一月若松わかまつ沖に唐船ありと藍島の番所から注進、先手鉄砲組物頭・大目付役らが見分に入り、長門領六連むつれ(現山口県下関市)に係留する唐船が確認された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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