は‐こや【藐姑射】
- =はこや(藐姑射)の山
- [初出の実例]「吹き伝へたる 言の葉は〈略〉今もはこやの 山かぜの 枝もならさず 静けきに」(出典:長秋詠藻(1178)上)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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藐姑射 (はこや)
Miǎo gū yè
中国で,神仙の住む山の名。〈藐姑射〉とは〈藐(はるか)なる姑射山〉の意で,北海中にそびえるという。《荘子》逍遥遊篇によれば,この山には,肌は雪のように白く,肢体は処女のようにしなやかで,五穀を食わずに風や露を糧とし,雲に乗り竜にまたがって宇宙の間を自在に飛翔し,ひとたび精神を集中すれば,あらゆるものを疫病や災禍から救いあげられる神人が住むという。日本では転じて仙洞御所を別称する。
執筆者:麦谷 邦夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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