藤之瀬村(読み)ふじのせむら

日本歴史地名大系 「藤之瀬村」の解説

藤之瀬村
ふじのせむら

[現在地名]能都町藤ノ瀬

宇加塚うかづか村・鶴町つるのまち村の北に位置し、村内を湾曲しながら町野まちの川の支流上町かんまち川が北流する。「三州志」に垣内として上藤瀬・吉尾よしおがみえ、現在同川上流の上藤ノ瀬、下流の下藤ノ瀬および西部の吉尾に集落がある。当地の祖は平家落人の吉尾某と伝えられ、初め一帯を吉尾と称したが藤花の掛かる川瀬(上町川)をもって藤ノ瀬と改称したという(鳳至郡誌)正保郷帳では高六六九石、田方四二町二反余・畑方二町三反余、新田高二三二石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android