デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「藤原経子」の解説
藤原経子 ふじわらの-けいし
藤原経氏の娘。伏見天皇の後宮にはいり,典侍となる。胤仁(たねひと)親王(後伏見天皇)を生んだ。従三位,准三宮(じゅさんぐう)となり,中園准后(じゅごう)とよばれた。元亨(げんこう)4年10月11日死去。名は「つねこ」ともよむ。
…鎌倉時代の日記。著者は藤原永経の娘経子。伏見天皇に内侍として仕えた。日記は1280年(弘安3)冬から,1292年(正応5)著者が病気で宮中を去るまでの間,後宇多天皇の譲位,伏見天皇の即位,大嘗会(だいじようえ)など宮中の主要行事の記録を主に,おりおりの行幸,賀茂祭,大原野祭その他の宮廷諸行事の見聞を記す。〈中務〉の呼称は父永経の官職中務大輔にちなむ。【今西 祐一郎】…
※「藤原経子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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