藤浪 和子(読み)フジナミ カズコ

20世紀日本人名事典 「藤浪 和子」の解説

藤浪 和子
フジナミ カズコ

明治・大正期の小説家 青鞜社設立発起人の一人。



生年
明治21(1888)年10月

没年
昭和54(1979)年7月27日

出生地
東京・駒込千駄木林町

旧姓(旧名)
物集 和子(モズメ カズコ)

別名
別筆名=藤岡 一枝

学歴〔年〕
跡見高女卒

経歴
10代の頃姉と共に二葉亭四迷、夏目漱石に小説を、河東碧梧桐俳句師事。明治43年「ホトトギス」に「かんざし」を発表。44年平塚らいてうら5人で「青鞜」を発刊。青鞜社の事務所を駒込の自宅に引き受ける。「青鞜」に「七夕の夜」「一夜」「おきみ」(藤岡一枝名義)などを発表する。しかし、45年物集邸が警察の手入れを受け、「青鞜」が発禁になったため、手を引く。のちに医学者藤波剛一と結婚。昭和9年から都内の墓所を探索し、15年「東京掃苔録」を発行。東京の掃苔書としては網羅的で信用度の高いものとして、戦後も八木書店、東京大学出版会から復刻が出ている。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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