藪内節庵(読み)ヤブノウチ セツアン

20世紀日本人名事典 「藪内節庵」の解説

藪内 節庵
ヤブノウチ セツアン

明治〜昭和期の茶道家 藪内流宗匠;随竹庵4代。



生年
慶応4年1月17日(1868年)

没年
昭和15(1940)年9月20日

出生地
京都

本名
藪内 乙弥(ヤブノウチ オトヤ)

別名
字=宗延,別号=竹友,市隠斎,無用,紹逸

経歴
藪内流9代家元・竹露紹智の二男に生まれ、のち10代家元竹翠紹智の養子となる。養父に学んで鑑識に秀れる一方、茶室造園にも才能を発揮。東京・三田の三井倶楽部庭園を4年がかりで完成させ、三井箱根別邸や大磯別邸への茶室如庵の移建などに関与した。また明治41年に大阪で発足させた篠園会(じょうえんかい)は毎月例会を持って30年以上も続き、野村得庵、村山玄庵、上野有竹などの数寄者が輩出、近代の数寄茶道の興隆に大きく貢献した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「藪内節庵」の解説

藪内節庵 やぶのうち-せつあん

1868-1940 明治-昭和時代前期の茶道家。
慶応4年1月17日生まれ。9代藪内紹智の次男で,10代の養子。随竹庵4代をつぐ。明治41年関西の茶道愛好家らと篠園(じょうえん)会を創立。茶室設計,築庭にもすぐれた。昭和15年9月20日死去。73歳。京都出身。名は乙弥(おとや),宗延。別号に市隠斎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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