蘆辺踊(読み)アシベオドリ

デジタル大辞泉 「蘆辺踊」の意味・読み・例文・類語

あしべ‐おどり〔‐をどり〕【×蘆辺踊(り)】

大阪難波新地(南地)の芸妓げいぎ舞踊会。毎年4月ごろに行われていた。明治15年(1882)創始 春》

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精選版 日本国語大辞典 「蘆辺踊」の意味・読み・例文・類語

あしべ‐おどり‥をどり【蘆辺踊】

  1. 〘 名詞 〙 大阪市難波新地(南地)の演舞場で毎年四、五月ごろ催される芸妓の舞踊。《 季語・春 》

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改訂新版 世界大百科事典 「蘆辺踊」の意味・わかりやすい解説

蘆辺踊 (あしべおどり)

花街舞踊。1888年大阪南地演舞場の落成記念として第1回〈あしべ踊〉が催された。平瀬翁,宇田文海,生田南水,食満南北などが作詞に当たり,1937年戦争で中絶するまで大阪名物として続いた。50年大阪四遊廓合同の〈大阪をどり〉として戦後復活したが,第4回から南地の単独公演となった。大阪の花街舞踊は他に〈北陽浪花踊〉〈新町浪花踊〉〈堀江この花踊〉などがあり姸を競ったが,その中で〈あしべ踊〉が最後まで残った。
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百科事典マイペディア 「蘆辺踊」の意味・わかりやすい解説

蘆辺踊【あしべおどり】

大阪南地の芸妓の踊り。京都祇園の都をどりなどの好況にならって1882年に始められ毎年4月に行われる。

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