好況(読み)コウキョウ

デジタル大辞泉 「好況」の意味・読み・例文・類語

こう‐きょう〔カウキヤウ〕【好況】

状況のよいこと。特に、景気のよいこと。景気循環の一局面で、拡張過程における繁栄期。雇用量・生産量などの拡大物価水準賃金水準・利子率などの上昇がみられる。⇔不況
[類語]活況好景気盛況

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精選版 日本国語大辞典 「好況」の意味・読み・例文・類語

こう‐きょうカウキャウ【好況】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 状況のよいこと。特に投資が活発になり、生産が拡大するなど経済活動が盛んになること。また、その状態。好景気。⇔不況
    1. [初出の実例]「今復此一座来りて好況(カウキャウ)を見るは実に団十郎の名与って力あるべく」(出典風俗画報‐一七〇号(1898)漫録)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「好況」の意味・わかりやすい解説

好況
こうきょう

資本主義経済において、経済活動が活発になり、とくに企業利潤が増大する状況をいう。「景気がよい・わるい」と二分する場合の好況と、景気上昇期の後半のとくに過熱に至る状況をさす場合と、あわせて用いられる。いかなる景気指標をもって好況と判断するかは、景気動向指数などでも、かならずしも明らかではないが、本質的には企業利潤をもって判定すべきであるといえよう。

[一杉哲也]

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世界大百科事典(旧版)内の好況の言及

【不況】より

…不景気ともいう。反対に経済活動が活発であること,またはその時期を好況prosperityという。近代の歴史をみると,好況と不況が交互に,しかもある程度の周期性をもちながら現れてきているが,その現象を景気循環という。…

※「好況」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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