蘞芋(読み)エグイモ

デジタル大辞泉 「蘞芋」の意味・読み・例文・類語

えぐ‐いも〔ゑぐ‐〕【×蘞芋】

サトイモの一品種。子芋を多くつける。塊茎葉柄ようへいともに味がえぐいが、貯蔵して軟化すれば、えぐみがなくなる。 秋》

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精選版 日本国語大辞典 「蘞芋」の意味・読み・例文・類語

えぐ‐いもゑぐ‥【蘞芋】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 植物さといも(里芋)」の異名。〔和漢三才図会(1712)〕
  3. 植物「やまのいも(山芋)」の異名。
    1. [初出の実例]「ゑぐいもよりもゑぐく」(出典:評判記・もえくゐ(1677))
  4. ひどい痘痕(あばた)をいう。
    1. [初出の実例]「有るものじゃ・町にゑぐ芋二三人」(出典:雑俳・軽口頓作(1709))

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動植物名よみかた辞典 普及版 「蘞芋」の解説

蘞芋 (エグイモ・エゴイモ)

植物。ヤマノイモ科多年生つる植物,園芸植物,薬用植物ヤマノイモ別称

蘞芋 (エグイモ・エゴイモ)

植物。サトイモ科の多年草,園芸植物,薬用植物。サトイモの別称

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世界大百科事典(旧版)内の蘞芋の言及

【サトイモ(里芋)】より

…品種はいものつき方などから数型に分類されている。すなわち,(1)子いもが多くでき,親いもから容易に離れ,子・孫いもが収穫対象とされるもの(土垂,石川早生,蘞芋(えぐいも)),(2)子いもはやや多く,親いもと密生して分離し難く,親いもはよく肥大し主収穫対象となるもの(唐芋,八頭),(3)子いもは少なく,おもに親いもを収穫対象とするもの(赤芽,海老芋(えびいも)),(4)もっぱら葉柄を食用として収穫するもの(蓮芋(はすいも)。植物分類上からはサトイモとは別種であるが,農業上はサトイモに含める)。…

※「蘞芋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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