虚室(読み)キョシツ

精選版 日本国語大辞典 「虚室」の意味・読み・例文・類語

きょ‐しつ【虚室】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 何もない部屋。人の住んでいない部屋。あきべや。あきま。
    1. [初出の実例]「巖扃松作蓋、虚室石為牀」(出典文華秀麗集(818)下・同内史滋貞主追和武蔵録事平五月訪幽人遺跡之作〈嵯峨天皇〉)
    2. [その他の文献]〔陶潜‐帰田園居詩其一〕
  3. ( 「荘子‐人間世」に「瞻彼闋者、虚室生白、吉祥止止」とあるのによる ) わだかまりのない心をにたとえていう。虚心。虚舟
    1. [初出の実例]「遠夷以貧薄龍洞、而或人云、虚室如洞、不本文歟」(出典:明衡往来(11C中か)中末)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「虚室」の読み・字形・画数・意味

【虚室】きよしつ

空室。開け放した室。〔淮南子、俶真訓〕用なるものは必ず之れを用ひざるに假る。是の故に室白(光)を生ずるは、吉止(やど)るなり。

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